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毛髪混入を防ぐために見直したい5つのポイント【国立株式会社監修】

作業服の着用ルールとは?守るべき理由と項目別の注意点を解説

食品工場での衛生管理において、毛髪混入は特に注意したい問題です。

対策として衛生帽子を着用するのは基本ですが、その選び方や「かぶり方」が適切でないと、リスクはなくなりません。

この記事では、インナーネットや帽子の併用、作業環境に合わせたメッシュ素材の選定、マスク着用時にも快適な帽子の機能など、毛髪混入を防ぐために見直したい5つのポイントを具体的に解説します。

コラムのポイント

食品工場で帽子を着用する最大の理由は、製品への毛髪混入を防ぐためです。
HACCP(ハサップ)の考え方においても、毛髪は物理的ハザード(危害要因)の一つとして管理対象とされています。一本の毛髪が混入するだけで、製品回収や企業の信用失墜につながる可能性があります。

また、帽子には毛髪だけでなく、フケやほこりの落下を防ぐ役割もあります。 作業者の頭部を清潔に保ち、製品の安全性を確保するために、帽子は食品衛生の現場で不可欠なアイテムといえるでしょう。

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衛生帽子を着用していても、毛髪混入が起きてしまうことがあります。 その原因として、着用方法(着用状態が悪い・大きいサイズを着用している等)の不備が挙げられます。髪の毛が完全に帽子の中に収まっていない、耳が出ているなど、わずかな隙間が毛髪落下の原因になり得ます。

また、帽子の選定ミスも一因です。 顔周りのフィット感が甘い帽子や、インナーキャップを使用していない場合、リスクは高まります

さらに、帽子のサイズが合っていないと、作業中にズレが生じ、無意識のうちにできた隙間から毛髪がはみ出すことも考えられます。
食品帽子の着用方法が甘く、毛髪落下

食品工場では、衛生帽子を着用していても、その着用方法が不適切であるために毛髪混入のリスクを高めているケースが少なくありません。
日々の作業に慣れてくると、つい着こなしが自己流になってしまうこともあるかもしれません。

ここでは、現場でよく見られる不適切な着用例を5つ挙げ、それぞれの改善ポイントを具体的に見ていきましょう。 自社の作業現場の状況と照らし合わせながら、確認してみてください。

NG① 前髪が帽子から出ている

帽子の前から前髪が出ている状態は、食品工場で最も見受けられる不適切な着用例です。
作業中に体を動かすと前髪が揺れ、製品の上に直接落下するリスクがあります。
特に、手元を覗き込むような前傾姿勢での作業が多い場合、垂れた前髪が製品に触れる可能性も高まります。

これを防ぐためには、 前髪をきちんと帽子の中に収めることが基本です。 髪が落ちてこないように正しい手順で適性サイズを被ること、インナーキャップを併用して髪全体をまとめたりすると、より確実でしょう。

顔周りにしっかりフィットする帽子を選ぶことも有効な対策です。

NG②スカート(タレ)が折れ曲がっている

スカート(タレ)が折れ曲がった状態で帽子を着用すると、帽子本来の防護機能が十分に発揮されず、毛髪や異物が帽子内から外へ漏れやすくなります。
また、折れ曲がった部分に隙間が生じることで、作業中の動きや摩擦によって髪の毛が外に出るリスクが高まります。

改善策としては、帽子を被る際にスカート部分をしっかり伸ばし、折れやシワがない状態で着用することが重要です。
着用後に鏡などで確認し、スカートが首元や肩にしっかり密着しているかをチェックしましょう。定期的な帽子のメンテナンスや、適切なサイズ選びも効果的です。

NG③後頭部バンドが留まっていない

後頭部バンドが留まっていない場合、帽子が頭にしっかり固定されず、作業中にずれやすくなります。

その結果、帽子内部の毛髪や異物が外に漏れ出るリスクが高まり、衛生面で問題が生じる可能性があります。

改善点としては、着用前に後頭部バンドを外し、最後に自分の頭にフィットするように止めることで、頭頂部に隙間を作らないため、毛髪落下のリスクを減らすことができます。
定期的にバンドの状態や着用方法を見直し、正しく装着されているかチェックしましょう。

NG④ 帽子のサイズが合っていない

大きすぎる帽子を着用すると、作業中に帽子がずれたり、顔周りに不要な隙間が生まれたりします。
この隙間から毛髪が外に出てしまう可能性があり、毛髪混入のリスクを高めます。

また、帽子がずれるのを直すために、作業中に何度も頭に触れてしまうことにもなりかねません。
この行為は、手指を介した二次汚染を引き起こす可能性があり、衛生管理上好ましくない状態です。

改善のためには、従業員一人ひとりに合ったサイズの帽子を支給し、適切に管理することが求められます。
フィット感の高い帽子を選ぶことも重要なポイントです。

NG⑤ 顔周りに隙間がある

帽子の形状によっては、着用した際に顔周り、特にこめかみや頬のあたりに隙間ができてしまうことがあります。
この隙間からは、髪の毛だけでなく、眉毛やまつ毛といった体毛が落下する可能性も考えられます。
衛生意識の高い工場では、毛髪だけでなくあらゆる体毛の混入を防ぐため、顔の露出が少ないフードタイプやズキン型の帽子を採用する例が増えています。

対策としては、顔回りニットが幅広で、顔のラインに沿ってしっかりフィットする設計の帽子を選ぶことが重要です。
インナーキャップを併用して顔周りの髪を完全に抑えることも、隙間をなくすのに役立ちます。

毛髪混入を防ぐには、帽子の機能性だけでなく、日々の正しい着用手順を徹底することが何よりも重要です。

インナーキャップやヘアネットを併用することで、より確実に毛髪の落下を防ぐことができます。

ここでは、基本的な着用手順と、着用後に確認すべきポイントを解説します。 毎日の作業前の習慣として、正しい被り方を身につけましょう。

基本手順:インナーキャップ(ヘアネット)→帽子(フードキャップ)→メガネ装着→最終チェック

まず、インナーキャップやネットを使い、生え際から襟足まで、すべての髪を完全に覆いまとめます。

この時、髪が長い場合はあらかじめ低い位置で束ねておくと、きれいに収まります。

次に、その上からアウターとなる帽子を、耳やもみあげが隠れるように深く被ります。

最後に、メガネとマスクを装着し、鏡の前で最終チェックを行います。 この一連の作業は、決められた衛生エリアに入る前に行うのが基本です。

手順を省略せず、一つひとつ丁寧に行う習慣をつけることが大切です。
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鏡で確認すべきチェック箇所(生え際・もみあげ・襟足・耳周り)

帽子を被り終えたら、必ず鏡を使って最終確認を行いましょう。 特に注意して見るべき箇所は、生え際、もみあげ、襟足、耳周りの4点です。

これらの部分は髪の毛がはみ出しやすいため、指で触って確認するだけでなく、鏡で見て髪の毛が一本も出ていないことを確かめます。

自分では確認しづらい襟足などは、同僚と二人一組になって相互にチェックする体制を整えるのも、見落としを防ぐ上で非常に効果的な方法です。

このチェックを習慣化することで、衛生意識の向上にもつながります。

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毛髪混入対策の効果は、帽子の選び方によって大きく左右されます。どんなに正しく着用していても、帽子の性能が低ければリスクを十分に低減できません。

ここでは、衛生管理の観点から帽子を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
自社の作業環境や目的に合わせて、最適な一着を選びましょう。

毛髪・フケ・ほこりの落下を防ぐ設計(フィット性・カバー範囲)

帽子選びで最も重要なのは、毛髪などの異物を落下させない基本性能です。

選定の際は、顔周りや首周りに隙間ができにくい、フィット性の高い設計かどうかを確認しましょう。頭部全体をしっかりと覆えるカバー範囲の広さも大切なポイントです。

素材面では、静電気の力で毛髪を吸着する機能を持つ不織布を使用したものや、通気性を保ちつつ異物の通過を防ぐ高密度のネット生地なども有効です。

帽子と併用することを前提とした製品を選ぶのも一つの方法でしょう。

作業環境に合う快適性(通気性/高温・低温環境)

従業員が集中して作業に取り組むためには、帽子の快適性も欠かせません。

特に高温多湿になりがちな現場では、通気性の良いメッシュ素材を部分的に採用した帽子が適しています。
蒸れを軽減することで、不快感から帽子に触れてしまう回数を減らす効果も期待できるでしょう。

反対に、低温環境の現場では、ある程度の保温性がある素材が好まれます。

また、マスクと併用した際の快適性も考慮すると、吸汗速乾性に優れた生地を使用した帽子などが選択肢に入ります。

現場で差が出る機能:メガネスロット/マスク留め/色分け等

基本的な性能に加え、作業の効率や管理のしやすさを向上させる付加機能にも注目するとよいでしょう。

例えば、メガネを着用する従業員が多い現場では、顔回りに隙間を作らないように、メガネスロット付きの帽子を使うことが大事です。
これにより、メガネによる隙間の発生を防げます。

また、長時間のマスク着用による耳の痛みを軽減するマスク留めが付いたタイプもあります。

さらに、部署や役割、正社員とパートタイマーなどを識別するために、帽子の色を分ける色分け管理も、多くの工場で採用されている有効な方法です。

衣類などでは「大は小を兼ねる」と言われることがありますが、食品工場の衛生帽子においては、この考え方は当てはまりません。
むしろ、大きすぎる帽子は毛髪混入のリスクを高める原因となります。

サイズが合っていない帽子を着用することの危険性を理解し、適切なサイズ管理を行うことが重要です。

サイズが合わないと起きること(ズレ・隙間・触る回数増)

自分の頭より大きいサイズの帽子を着用すると、作業中の動きで帽子が簡単にズレてしまいます。
その結果、生え際やもみあげが露出し、毛髪が落下する原因になりかねません。

また、帽子と顔の間に隙間ができやすく、そこから髪の毛がはみ出すこともあります。

さらに、ズレを直すために無意識のうちに何度も帽子に触れてしまうため、手指を介した二次汚染のリスクも増大します。

このように、サイズの不適合は衛生管理上のさまざまな問題を引き起こします。

サイズ調整・交換管理のポイント(運用で差が出る)

適切なサイズ管理を行うためには、まず従業員一人ひとりの頭のサイズを把握し、個人ごとに帽子を支給する体制が理想的です。

帽子の後部にサイズ調整機能(アジャスター)が付いている製品を選ぶと、フィット感をより高めることができます。

また、洗濯を繰り返すうちに帽子が縮んだり、ゴムが伸びたりすることもあるため、定期的に着用状態を確認し、必要に応じて交換するルールを設けることも大切です。

こうした細やかな運用が、現場の衛生レベルを維持向上させます。

帽子の洗濯方法と交換時期

衛生帽子の選定や着用ルールの徹底に加えて、 意外と見落とされがちなのが「帽子の洗濯方法と交換時期」です。 帽子・インナーキャップの洗濯方法では、漂白剤を使用せず、洗濯ネットに入れて洗濯することで、異物の付着を防ぐと同時に帽子も長持ちします。

長く使用していると、顔回りのゴムが伸びてしまったり、生地が劣化して毛羽立ちを起こす可能性もあります。

そうなってしまうと、顔回りに隙間ができて髪の毛がはみ出しやすくなり、毛羽立ちにより異物が引っかかりやすくなります。それを防ぐためにも、使用頻度に応じた交換基準を設け、定期的な交換が安定した衛生管理に繋がります。

毛髪混入対策

毛髪混入対策において、帽子・インナーキャップは適正サイズで正しく着用することが求められます。

自分にあった適正サイズを着用することで、顔回りや頭頂部に隙間を作らず、毛髪がはみ出すリスクを減らすことができます。

頭回りのアイテムに関しては、着用時に暑さ・苦しさを感じてしまうことで大きめのサイズが選ばれることが多く、その結果、毛髪対策が不十分な状況になるケースがあります。

そういった時には今一度着用時の状態を見て、緩そうに被っていないか、頭頂部がダボついていないか、帽子の場合はあごの下に隙間ができていないかを確認し、大きめのサイズを被っている人には自分にフィットするサイズの物を被ってもらうようにしましょう。

ここでは、食品工場の帽子や毛髪混入対策に関して、よくある質問とその回答をまとめました。 日々の衛生管理業務の参考にしてみてください。

食品工場の帽子は髪の毛をどこまで覆うべき?

結論として、生え際、もみあげ、襟足を含め、全ての髪の毛を完全に覆う必要があります。
特に、自分では見えにくい襟足部分や、顔周りの細く短い毛がはみ出しやすいため注意が必要です。

鏡を使って、髪が一本も出ていないかを確認する習慣を徹底することが重要です。

インナーキャップ(ヘアネット)は必須?併用のメリットは?

HACCPの考え方に基づき、必須と考えるのが望ましいでしょう。

インナーキャップを併用することで、長い髪をまとめやすくなるだけでなく、アウターキャップだけでは防ぎきれない短い毛や切れ毛の落下リスクを大幅に低減できます。
二重で着用することが、より確実な毛髪混入対策となります。

メガネ着用時に隙間ができるのはなぜ?対策は?

メガネのつるが帽子と顔の間に挟まることで、こめかみ部分に隙間ができてしまうのが原因です。
対策としては、顔回りに隙間を作らないメガネスロット付きの帽子を選ぶことが最も効果的です。

これにより、フィット感を損なうことなくメガネを着用できます。

帽子は使い捨てと洗濯運用、どちらが良い?

どちらが良いかは、工場の衛生基準、コスト、管理の手間を総合的に考慮して判断します。
使い捨てタイプは常に新品で衛生的な反面、コストが高くなります。

洗濯運用は経済的ですが、適切な洗浄と乾燥、保管管理が求められます。 自社の運用に合わせて最適な方法を選択するのがよいでしょう。

食品工場における毛髪混入対策は、不適切な着用例の改善、正しい手順の遵守、作業環境に適した帽子の選定、そして個人に合ったサイズ管理といった複数の要素から成り立っています。
この記事で紹介したNG着用例や帽子の選び方のポイントを参考に、自社の運用体制を見直すことで、より高いレベルの衛生管理が実現されます。

最終的には、従業員一人ひとりがその重要性を理解し、ルールを遵守することが製品の安全確保につながります。


お読みいただきありがとうございます

 

監修:国立株式会社

国立株式会社は、食品工場・給食施設・製造現場向けの帽子や衛生用品を中心に、長年にわたり現場の衛生管理を支えてきた専門メーカーです。異物混入対策や作業性を重視した製品開発に取り組み、現場の声を反映した安心・安全な商品を提供しています。


編集者:ユニフォームレンタル事業部

ユニフォームやユニフォームレンタル、ユニフォームを着用される業界情報などを中心にお役立ち情報を発信してまいります。

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