カーテンクリーニングの適切な頻度・タイミングや料金相場、出す際の注意点について解説

毎日を過ごすリビングや寝室で、窓辺を彩るカーテン。
ふと見たときに「あれ、なんだか薄汚れている…」と感じたことはありませんか?
実はカーテンは、空気中の埃や花粉、生活臭などを想像以上に吸い込んでいます。
ただ、衣類のように頻繁に洗う習慣がないため、「いつ洗うのが正解?」「クリーニングに出すといくらかかるの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
清潔な空間で快適に過ごすためには、カーテンの定期的なお手入れが欠かせません。
この記事では、カーテンクリーニングの適切な頻度やタイミング、料金相場を解説します。
さらに、クリーニングに出す前の準備や注意点、日頃からできる簡単なケア方法も紹介します。
カーテンクリーニングの必要性
窓辺に吊るされているカーテンは、部屋の印象を大きく左右するインテリアであると同時に、私たちの健康や生活の快適さにも関わっています。
一見キレイに見えても、実はさまざまな「見えない汚れ」を吸い込んでいるのが現実です。
カーテンが吸い込んでいる主な汚れとして、まず挙げられるのが埃です。
その他にも、料理から発生する油煙、たばこのヤニ、窓を開けた際に入り込む花粉、土埃、排気ガスなどが、気づかないうちに繊維に絡みついています。特にキッチンが近い場合や、ペットを飼っているご家庭では、これらの汚れが蓄積しやすいでしょう。
これらの汚れを放置しておくと、次のような深刻な問題が発生します。
まず、埃や湿気をエサにしてカビやダニが発生しやすくなります。
カビやダニは、アレルギーやぜんそくの原因となることがあります。
また、油煙やたばこのヤニ、ペットのニオイなどが付着すると、部屋全体の悪臭の原因になることがあります。
部屋を掃除しても、窓を開けても、なんとなく不快なニオイが残るのは、カーテンにニオイ成分が染みついているからかもしれません。
さらに、カーテンが汚れたまま長期間放置すると、繊維の劣化や変色が発生しやすくなり、カーテンの寿命を縮めてしまうことにもつながります。
健康的で快適な生活空間を維持し、お気に入りのカーテンを長く使い続けるためにも、定期的なクリーニングが欠かせません。
カーテンクリーニングの適切な頻度・タイミング
カーテンクリーニングの適切な頻度は、レースカーテンなら年に2~3回、ドレープカーテンなら年に1~2回が一般的な目安とされています。
特に、ご家庭で日常的に洗濯をほとんどしていない場合は、この頻度で専門のクリーニング店に依頼するのが望ましいでしょう。
年に1回のペースでクリーニングを行う場合、大掃除の時期(年末)や衣替えの時期(春または秋)が最適なタイミングです。
生活の節目に合わせてクリーニングを習慣化することで、汚れが深刻化するのを防ぐことができます。
また、花粉の時期が終わった後もおすすめです。
春先に窓を開ける機会が多いと、カーテンは大量の花粉を吸着しています。
花粉の時期が落ち着いた頃にクリーニングすることで、アレルギーの原因となる物質をしっかり除去できます。
ただし、キッチンに近い窓のカーテンや、結露しやすい部屋のカーテンなど、汚れやすい環境にある場合は、より短い頻度でクリーニングを検討しましょう。
カーテンの変色や目立つカビの発生、異臭が気になり始めたら、それはすぐにクリーニングが必要な明白なサインです。
これらのサインを見逃さず、早めに対処することが大切です。
カーテンクリーニングにかかる日数
カーテンクリーニングを専門業者に依頼した場合にかかる日数は、おおよそ1週間から10日程度を目安として考えておくと良いでしょう。
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、日数は依頼先や時期、カーテンの素材によって変動します。
店舗型クリーニング店の場合は、預けた店舗と工場間の輸送時間、クリーニング工程、乾燥にかかる時間が含まれます。
繁忙期や特殊な素材(シルク、ベルベットなど)で特別な手入れが必要な場合は、さらに日数がかかることがあります。
クリーニング中はカーテンがない状態となるため、日数が気になる場合は、依頼時に事前に完了予定日を確認し、代わりの目隠しを用意するなど対策を立てておくと安心です。
クリーニング店の中には、サービスの一環として代替カーテンを無料で貸し出してくれるところもあります。事前に確認しておくと良いでしょう。
カーテンクリーニングの料金相場
カーテンクリーニングの料金は、依頼する業者、クリーニング方法(店舗型か宅配型か)、そして最も重要なカーテンのサイズや素材によって大きく異なります。
一般的な料金相場は、ドレープカーテンの場合、1平方メートルあたり700円から1,500円程度を一つの目安として考えると良いでしょう。
これはあくまで目安であり、業者や地域によって変動します。
料金を決定する要因として、特にサイズと素材が重要です。
サイズ
ほとんどのクリーニング店では、カーテンの縦と横のサイズ(面積)に基づいて料金が計算されます。大きな窓のカーテンほど高額になります。
素材
ポリエステルなどの合成繊維は比較的安価ですが、綿・麻などの天然素材や、ウール、ベルベット、シルクといったデリケートな素材は、特殊な手洗いが必要となるため、割高になる傾向があります。
オプション加工
防カビ加工、防炎加工、など、オプションを付加する場合は、追加料金が発生します。
正式な料金を知るためには、クリーニングに出す前にカーテンの正確なサイズ(幅と丈)を測り、業者に見積もりを依頼することが大切です。
カーテンをクリーニングに出す際のポイント・注意点
大切なカーテンをキレイにするために、クリーニングに出す前にはいくつかの重要な準備と注意点があります。
洗濯やクリーニングによる縮み
カーテンはクリーニングを行うことで1~4%収縮する可能性があります。フックについたアジャスターで調整が可能ですが、丈が足りなくなる場合もあるので事前にしっかり確認しましょう。
カーテンの状態を確認する
カーテンを取り外す前に、まずは汚れの種類や状態をしっかりと確認しましょう。
ひどい汚れやシミ
食べこぼし、血液、油汚れ、カビなど、特に目立つシミや汚れがある場合は、それがいつ、何によるものかを控えておきましょう。ただし、カーテンの場合しみ抜きができないケースもあるため、目立つ汚れになる前にクリーニングに出すことも重要です。
素材や洗濯表示
カーテンについている洗濯表示タグを確認し、素材やクリーニングの可否を把握しておきます。
生地の傷み
破れやほつれがないかチェックし、もしあれば事前に業者に伝えておきます。
これらの情報は、クリーニング店ともに確認するか、あらかじめ写真をとっておくと良いでしょう。
カーテンフックはすべて外しておく
カーテンをクリーニングに出す際は、付いているフックをすべて外しておくのが鉄則です。
フックを付けたままにしておくと、クリーニング中にフックが生地を傷つけたり、フック自体が破損したりする原因になります。
クリーニング店によってはフックを外す作業を有料オプションとしている場合もありますが、基本的には自分で外して保管しておきましょう。
フックは小さいため、紛失しないよう袋などに入れてまとめておくと安心です。
クリーニング後はすぐチェック
仕上がったカーテンが戻ってきたら、すぐに状態をチェックすることが重要です。
- 汚れの落ち具合…特に依頼時に伝えたシミや汚れが落ちているか確認しましょう。
- 変色や縮み…生地の変色や、丈が縮んでいないかなど、全体を広げて確認しましょう。
- オプション加工の確認…防カビや撥水などのオプション加工を依頼した場合、その効果が感じられるか確認しましょう。
万が一、仕上がりに不備があった場合は、受け取り後できるだけ早めにクリーニング店に連絡しましょう。
自宅でできるカーテンのお手入れや買い替えについて
定期的なクリーニングで汚れをリセットした後は、日頃のお手入れと、寿命が来た際の買い替えを考えることで、より快適な窓辺を維持できます。
普段からできるカーテンのお手入れ
カーテンを長持ちさせ、汚れの蓄積を遅らせるためには、普段からできる簡単なケアが効果的です。
埃を払う
週に一度程度、窓を開けてはたきやハンディモップなどでカーテンの表面の埃を優しく払い落としましょう。
掃除機にブラシノズルを付けて吸い取るのも有効です。
換気を行う
部屋の湿気はカビの原因となるため、定期的に窓を開けて換気を行い、部屋の空気を入れ替えることが大切です。
消臭スプレーの活用
臭いが気になる場合は、カーテン専用または布製品用の消臭スプレーを適度に使用するのも良いでしょう。
ただし、スプレーが原因でシミになることがあるため、目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。
窓の結露対策
冬場の結露はカビの大きな原因です。
結露が発生したらこまめに拭き取り、カーテンが濡れたままにならないように注意しましょう。
カーテンの寿命と買い替え
どれだけ丁寧にお手入れしても、カーテンには寿命があります。
一般的なカーテンの寿命は、約5年から10年と言われています。
次のサインが見られたら、クリーニングではなく買い替えを検討するタイミングかもしれません。
- 目立つ変色や日焼け…窓側や上部など、太陽光が当たる部分がひどく色あせてしまった場合。
- 生地の劣化(破れ、ほつれ)…触るとボロボロと崩れる、破れやほつれが目立つ場合。
- 汚れやカビが落ちない…何度クリーニングに出しても落ちない頑固なカビやシミがある場合。
- 機能性の低下…遮光性や防炎加工などの機能が明らかに低下していると感じる場合。
特に遮光カーテンなどは、経年劣化により機能が低下すると、室内温度の維持やプライバシー保護にも影響が出ます。寿命を迎えたら、新しいカーテンへの交換を検討しましょう。
まとめ
窓辺のカーテンは、単なる装飾品ではなく、埃や花粉、生活臭を吸い込むフィルターのような役割も担っています。
健康で快適な生活空間を保つためには、定期的なクリーニングが非常に重要です。
クリーニングに出す際は、事前にフックを外し、汚れの状態を正確に伝えることで、より満足のいく仕上がりになります。
また、日頃から埃を払ったり、換気を行ったりといった簡単なケアを続けることで、大切なカーテンを長くキレイに保つことができます。
カーテンの定期的なお手入れを通して、清潔で心地よい窓辺の空間を実現してください。
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