リネンサプライの料金や購入・クリーニングとの違いについて解説
ホテルの客室における、シーツやタオルの品質維持は顧客満足度に直結します。
そして、リネンサプライの料金は、ホテル運営における固定費の中でも見直し余地の大きい項目です。
特に「リネンサプライ」と「自社購入+クリーニング」では、どちらが中長期的にコストパフォーマンスに優れているのか、判断が難しいもの。
料金体系の仕組みや契約形態の違いを正しく理解していないと、知らないうちに無駄なコストを抱えている恐れもあります。
そこで、この記事では、リネンサプライの料金体系の仕組みや、購入・業務用クリーニングとの決定的な違い、そしてホテル運営における費用対効果を最大化させるためのポイントをご紹介いたします。
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リネンサプライとは?メリットやサービスの流れを解説

リネンサプライとは
リネンサプライとは、ホテルや病院、飲食店などの事業者に対して、シーツ・タオル・テーブルクロスなどのリネン類を「貸与(レンタル)」し、回収・洗濯・仕上げ・再納品までを一括で行うサービスのことです。
ホテルにおいては、以下のようなリネンが対象となります。
- ベッドシーツ
- デュベカバー
- 枕カバー
- フェイスタオル・バスタオル
- バスマット
- レストラン用テーブルリネン
最大の特徴は、「リネンを所有しない」という点にあります。
在庫はリネンサプライ会社が管理し、必要枚数を循環させる仕組みです。
リネンサプライを利用するメリット
リネンサプライを利用する主なメリットは、次の4点です。
コストを削減できる
自社でリネン製品を調達するには、購入費用がかかります。
さらに、洗濯に必要な水道光熱費や専用機械のメンテナンス費用、洗濯業務や管理に携わる人員の人件費、予備の在庫を保管するスペースの確保や、経年劣化に伴う補充費用といったランニングコストもかかります。
リネンサプライを利用すれは、これらを削減しつつ、固定費を流動費化できます。
業務負担を軽減できる
自社でリネン製品を購入し、運用した場合に発生する、リネン類の在庫管理や検品、補修、欠損品の補充といった業務を、業者に委託でき、現場スタッフの業務負担を大幅に軽減できます。
衛生管理を徹底できる
リネンサプライの工場では、クリーニング業法の遵守及びリネンサプライ協会における衛生基準認定工場の基準に則り、大型の連続洗濯機や高温仕上げ機などの専門設備を使用し、家庭用や小規模な洗濯設備では難しいレベルの洗浄を行っています。
このため、常に厳しい品質基準のもとで管理された清潔なリネンを安定的に供給してもらえます。
環境負荷を低減できる
リネンサプライでは、大規模工場で集約的に洗濯するため、水資源やエネルギーを効率的に活用するため、自社で洗濯するよりも環境負荷の低減につながります。
また、リネン製品が寿命を迎えた後の廃棄管理やリサイクル活動に取り組んでいる業者も多いため、リネンサプライを利用した方が環境負荷を低減できるでしょう。
リネンサプライとリネンクリーニングの違い
「リネンサプライ」と「リネンクリーニング(業務用クリーニング)」は混同されがちですが、異なります。
業務用クリーニングは「洗うだけ」のサービスです。
リネン自体はホテルが購入・保有・運用における日々の管理業務し続ける必要があります。
一方、リネンサプライでは、リネンの購入も不要で、「管理の手間をまるごと外注する」という性質が強いサービスといえます。
主な違いを、表にまとめました。
| 項目 | リネンサプライ | 業務用クリーニング |
|---|---|---|
| リネン所有 | 業者 | ホテル |
| 初期投資 | 原則不要 | 必要 |
| 在庫管理 | 業者管理 | 自社管理 |
| 破損リスク | 契約条件による | 自社負担 |
リネンサプライの料金
ここで、ホテル担当者にとって最も関心の高い、リネンサプライの料金の仕組みについて、解説します。
料金体系の基本構成
リネンサプライの料金は、「1枚あたりの単価」×「使用枚数」で算出されるケースが一般的です。
なお、「1枚あたりの単価」は、下記の要素で構成されています。
- 基本料金:集配にかかる車両費や人件費などの固定的なコスト
- リネン使用料(加工賃):洗濯、乾燥、仕上げにかかる費用
- レンタル料:布製品そのものの貸出費用。リネンのグレードによっても変動
- リネン運用業務、在庫管理業務、資材の発注業務や消耗交換補充
- 運搬用具(コンテナ)や回収バック等の備品
料金を左右する要因
提示される見積もり単価は、以下の条件によっても変動します。
- 回転率:1ヵ月に何回洗濯に出すか。回転率が高いほど、1枚あたりの単価が抑えられる傾向にあります。
- 品目と素材:特殊な形状のガウンや、高級な高密度コットンを使用したシーツなどは、加工の手間やリネン資材の調達コストが高いため、一般的なリネン料金に比べ高くなります。
- 配送頻度:毎日の集配が必要な大規模ホテルと、週に数回の小規模施設では、物流コストの比重が変わります。
また、紛失やタバコの焦げ跡などによる「破損」が発生した場合には、別途、弁償金が請求されることが一般的ですので、契約時の約款確認が大切です。
レンタル(リネンサプライ)の利点
リネンサプライをレンタルした方が良いケースは、次の3パターンです。
資金繰りを安定させたい場合
レンタル(リネンサプライ)を利用することで、初期投資を抑え、毎月の支払いを経費として平準化できます。
人手不足の解消させたい場合
レンタル(リネンサプライ)は、在庫管理や検品、発注業務を外注化し、スタッフを接客業務に集中させたい場合にも適しています。
スタンダードな品質を求める場合
大量生産された汎用的なリネンを使用し、大量のリネンをまとめてクリーニング、サプライすることで、低コストかつ安定した供給が受けられます。
特別なサイズ・定期的に利用されないリネン
特別なサイズや定期的に洗濯が出ないアイテムについてはリネンサプライ契約が出来ないケースがあります。
クリーニング扱いのリネンと、リネンサプライのリネンでは、管理手法が異なります。
クリーニングは原則として1点管理が基本となります。
リネンサプライの場合は、グロス(ロット)管理が基本となります。
このため、長期的に見ても管理コストがかかるクリーニングの方が割高になります。
そもそも、1点管理が必要なアイテムの場合は、リネン業者が断るケースが大半です。
リネンサプライを導入する際の注意点
導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、以下のポイントを確認しておきましょう。
契約内容の詳細確認
「基本料金に含まれる範囲」を明確にしましょう。
たとえば、納品・集品の廻訪回数の設定、月間の各アイテムの稼働枚数や、双方の品質基準、リネンの最低保証枚数の有無、破損が発生した場合の弁償金の有無などを確認しましょう。
業者の供給能力と予備体制
万が一の天災や、リネンサプライ工場でトラブルが発生した場合、供給がストップするとホテル営業に致命的な打撃を与えてしまいまます。
バックアップ用の工場を持っているか、他社との提携があるかなど、リスク管理体制を確認しておきましょう。
衛生基準とスタッフの教育
選定した業者の品質基準(白度基準・交換基準・補充基準)を契約書に明記することが重要です。
契約前に実際の仕上がりサンプルを確認し、納品物のクオリティをチェックすることをおすすめします。
まとめ
リネンサプライは、ホテルのバックオフィス業務を効率化し、清潔な客室環境を維持するための強力なサービスといえます。
料金体系は「1枚あたりの単価」だけでなく、基本料金や配送頻度、紛失時のペナルティ、使用アイテムの変更や中止に関する精算金や新品在庫分の買取、売上最低補償など多角的に検討する必要があります。
「ホテル業務の効率化・コストの安定・品質基準の均一化」を求めるなら、リネンサプライ契約が最適であり、日本の宿泊施設のほとんどがリネンサプライ業者を選択しています。
なお、白洋舍でもリネンサプライのサービス以外にも宿泊施設での付帯業務である各種クリーニングや従業員ユニフォーム・調理服ユニフォーム・ゲストランドリー等も合わせてご提供しております。
ホテルやレストランの運営に必要不可欠なシーツ・タオル・テーブルクロス・ナプキンなど、美しく清潔なリネンをクリーニング付きでレンタルいただけます。
詳しくは、下記の公式サイトをご覧ください。
https://www.hakuyosha.co.jp/business/service/linen/
編集者:ユニフォームレンタル事業部
ユニフォームやユニフォームレンタル、ユニフォームを着用される業界情報などを中心にお役立ち情報を発信してまいります。




