衣替えはいつする?手順やポイントを解説
季節の変わり目、クローゼットの整理を前に「今年の衣替えはいつすべきかしら。」とカレンダーを眺める方も多いのではないでしょうか。
大切にしている上質な素材の服や、家族のお気に入りの一着を長く美しく保つためには、単に中身を入れ替えるだけでなく、適切なタイミングと丁寧なケアが欠かせません。
近年の気候変動により、従来の慣習だけでは判断が難しくなっているのが現状です。衣替えが早過ぎると急な冷え込みに対応できず、遅過ぎると湿気によるカビや虫食いの可能性が高まってしまいます。
そこで、この記事では、失敗しない衣替えの時期の目安や、お気に入りの一着を守るための正しい手順とポイントをご紹介します。
衣替えとは
衣替えとは、次のシーズンを快適に過ごすための準備として、季節の移り変わりに合わせて衣服を入れ替えることです。
ただ単にクローゼットの中身を入れ替えるだけでなく、大切な衣類の状態を確認し、適切に手入れを施すことで、お気に入りの一着を長く愛用するための重要な役割を担います。
衣替えの時期
衣替えの習慣は、平安時代から定着したといわれています。※諸説あり
もともと、季節に応じて衣服を替えるタイミングが「衣替え」で、そのためにクローゼットの中も入れ替えるようになり、この作業自体を指すようになりました。
平安時代では、旧暦の4月1日および10月1日に衣替えが実施され、新暦(太陽暦)が採用された明治時代から役人・軍人・警察官の制服の衣替えの時期が「6月1日」と「10月1日」に制定され、この習慣が現在でも定着しています。
しかし、近年の気候変動により、カレンダー通りの入れ替えでは対応が難しくなっています。
現代における失敗しない衣替えのタイミングは、気温を目安にするのが賢明です。
- 冬服から春・夏服へ…最高気温が20度を超える日が安定し始めるゴールデンウィーク前後が目安です。
- 夏服から秋・冬服へ…最高気温が20度を下回り、朝晩の冷え込みを感じるようになる10月中旬以降が適しています。
急な気温の変化に備え、一度にすべてを入れ替えるのではなく、羽織ものなどを残しながら段階的に移行するのが、体調管理の面でも安心といえるでしょう。
衣替えの手順
衣替えの手順は、ご家庭ごとにやりやすい方法で行えば良いのですが、ここでは、一般的な流れをご紹介します。
持っている服を把握・整理する
まずは、現在クローゼットや引き出しに入っているすべての服を一度、取り出し、手持ちのアイテムを把握することから始めましょう。
自分がどのような服をどれだけ持っているかを把握することで、似たようなデザインの買い過ぎを防ぎ、今の自分に必要なスタイルを再確認できます。
不要な服を選別・手放す
「いつか着るかもしれない」と保管し続けている服はありませんか?
クローゼットのゆとりは心のゆとりにもつながります。
- 1年以上袖を通していないもの
- サイズが合わなくなったもの
- 生地の傷みや落ちない汚れがあるもの
などを基準に選別し、買取りサービスやリユースや寄付などを通じて手放すことで、本当に大切にしたい服のためのスペースを確保できます。
しまう服を手入れする
次に、選別して残した服を手入れしていきます。
来シーズンに気持ちよく着るためには、収納前の「しまい洗い」が不可欠です。
一見きれいに見える服でも、目に見えない皮脂汚れや食べこぼしが残っていると、保管中に黄ばみや虫食いの原因となります。そのため、着用前ではなく着用後すぐに洗うことが望ましいと言えます。
自宅で洗えないデリケートな素材や上質なコート類は、信頼できるクリーニング店へ預け、プロの技術で汚れをリセットしておくことが重要です。
服を入れ替える
手入れが済んだら、いよいよ収納場所を入れ替えます。
手前や目につきやすい場所に次のシーズンのメインアイテムを配置し、オフシーズンの服は奥や上段、または湿気の少ない保管場所へ移動させましょう。
この時、防虫剤や除湿剤を適切に配置することを忘れないようにしましょう。
衣替えをする時のポイント・注意点
衣替えをする時は、次の4つのポイントを押さえましょう。
天気が良い日に行う
衣替えは、湿度が低く、晴天が2~3日続いた日に行うのが理想的です。
これは、雨の日や、その翌日は空気中の湿度が高く、衣類と一緒に湿気を収納ケースに閉じ込めてしまう可能性があるためです。
乾燥した風を通しながら衣替えの作業をすることで、カビの発生を抑制し、衣類を良い状態で保管できます。
クリーニング・洗濯してから収納する
「しまう服を手入れする」 でもお伝えしましたが、「一度しか着ていないから」とそのまま収納するのは禁物です。
これは、わずかな汚れが数ヵ月の保管期間を経て頑固なシミに変化することがあるためです。
特にウールやカシミヤなどの上質な素材は、虫の大好物です。虫食いを防ぐためには、汚れをしっかり落としてから収納することが何より大切です。
服の種類に合わせて収納する
衣類の種類や素材によって、最適な収納方法は異なります。
- 吊るす収納…型崩れしやすいジャケット、コート、シワになりやすいシルクのブラウスなど。
- 畳む収納…自重で伸びやすいニット製品、シワになりにくいコットン素材、Tシャツなど。
素材に合わせた収納を心がけることで、服の寿命を延ばし、次のシーズンにアイロンがけの手間を減らせます。
探しやすい収納を心がける
「どこに何があるか」が一目でわかる収納が、日々のコーディネートを楽しくしてくれます。
- 色別やアイテム別に並べる
- 立てて収納して上から見渡せるようにする
- 透明・半透明のケースやラベルを活用する
このように工夫を凝らすことで、奥に眠ったままの服がなくなり、持っている服を最大限に活用できる機能的なクローゼットが完成します。
まとめ
このように、衣替えは、ただ衣類を入れ替えるだけでなく、自分の持ち物と向き合い、暮らしを整える大切な節目として活用できます。
適切な時期を見極め、丁寧な手入れと収納を心がけることで、大切な衣類を長く愛用でき、結果として質の高い生活を維持することにつながります。
今年の衣替えは、お気に入りの一着を慈しむ時間として、心にゆとりを持って取り組んでみてはいかがでしょうか。
衣替え前の「しまい洗い」には、ぜひ白洋舍のクリーニングをご利用ください。






