ダウンアイテムのクリーニングの効果や頻度、料金について解説
冬の必需品であるダウンウェアや羽毛布団を清潔に保ち、その機能性を最大限に引き出すためには、クリーニングをすることが重要です。
ダウンアイテムは、汚れが蓄積すると、保温効果が低下したり、カビや汚れによる変色が発生したりする恐れがあります。そのため、適切な頻度でクリーニングを行うことが大切です。
この記事では、ダウンアイテムのクリーニングの効果や料金の相場、さらに、どのタイミングでクリーニングを行うのがベストなのかなどについて詳しくご紹介します。
ダウンって何?
ダウンとは、水鳥(主にガチョウやアヒル)の胸元にある柔らかい羽毛のことで、外部の羽とは異なり、繊細でふわふわとした感触が特徴です。
空気を多く含むことができ、優れた保温効果を発揮します。
アウターウェアや寝具などに使われる高品質な素材で、その軽さと高い保温性から、冬の必需品として多くの人々に愛用されています。
ダウンの品質は、使用される水鳥やその育成環境によって異なります。
たとえば、グースダウン(ガチョウの羽毛)は、ダックダウン(アヒルの羽毛)よりも繊維が大きく、軽量で保温性が高いとされています。
また、高級なダウンには「ホワイトグースダウン」や「アイダーダウン」といった種類があり、これらはさらに高い断熱性と軽さを持っています。
ダウンの特性と弱点
ダウンは、湿気や水に弱い性質があります。
湿気を吸収すると繊維がくっついてしまい、ふっくらとしたボリュームが失われ、保温性が低下する原因となるのです。
また、汚れが付着したまま放置すると、カビや黄ばみが発生しやすくなります。
このため、適切なクリーニングと保管が、ダウンアイテムを長持ちさせる上で重要になってきます。
ダウンは高機能である反面、繊細な素材でもあります。
この特性を理解した上で、適切なケアやクリーニングを行うことで、その優れた性能を最大限に発揮させ、大切なアイテムを長く使い続けることができます。
ダウンのクリーニングの効果・メリット
ダウンクリーニングには、清潔に保ち、その機能性や寿命を延ばすための多くのメリットがあります。
ここでは、具体的な効果とメリットをご紹介します。
汚れやにおいの低減
ダウンウェアには、着用によって汗や皮脂、外気の汚れが蓄積します。
見た目に現れにくい場合もありますが、これがにおいや細菌の繁殖の原因となります。
プロのクリーニングでは、これらの汚れを除去し、アイテムを衛生的に保つことができます。
特に、高級ダウンの取扱いに慣れたクリーニング店では、素材に適した洗浄方法を採用しており、風合いを損なわずに清潔感を取り戻せます。
カビの予防
汚れを放置したまま、湿気の多い状態で保管していると、カビが発生する恐れがあります。
ダウンアイテムは一度、カビが生えると除去が難しいため、定期的なクリーニングで予防することが大切です。
ダウンのクリーニングでは、ダウンの内部に潜む湿気や汚れを完全に取り除き、カビの発生を未然に防ぎます。
長く着ることができる
定期的にクリーニングを行うことで、ダウンの寿命を大幅に延ばすことができます。
汚れを放置すると、カビや変色で着用できない状態になったり、保温性が低下しますが、クリーニングによってこれを防ぐことができます。
自宅での洗濯では、ダウンのふっくら感が出ない
自宅でダウンアイテムを洗濯する場合、洗浄や乾燥の方法を間違えると、ダウンが偏ったり、ふっくら感が失われたりすることがあります。
ダウン特有の保温性が損なわれることもあります。
一方で、プロのクリーニングでは、専用の設備や洗剤類を使ってダウンアイテムを洗浄・乾燥するため、ふっくら感と保温性を保ちながら仕上げることが可能です。
ダウンをクリーニングに出す頻度・タイミング
ダウンウェアやコートは、冬の間に何度も着用するため、汚れやにおいが蓄積しやすいアイテムです。
そのため、どのタイミングでクリーニングに出すべきかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ダウンのクリーニングに最適な頻度とタイミングをご紹介します。
1シーズンに1回が理想的な頻度
ダウンアイテムのクリーニングは、1シーズンに1回が基本の目安です。
特に、冬の終わりにクリーニングを行うことで、汚れを取り除いた状態で保管でき、次のシーズンも快適に着用できます。
また、頻繁に着用する場合は、シーズン中にも一度、クリーニングを検討すると良いでしょう。
クリーニングに出すべきタイミング
上記以外にも、クリーニングに出すべきタイミングがあります。
春:衣替えのタイミング
冬が終わり、衣替えでダウンを収納する前にクリーニングを行うことをおすすめします。
汚れや湿気を取り除いた状態で保管することで、カビや変色を防ぎ、次のシーズンも快適に着用できる状態を維持できます。
秋:着用前の準備として
寒くなる直前の秋口に、保管していたダウンアイテムをクリーニングに出すのも一つの方法です。
保管中に蓄積したにおいや埃を取り除き、清潔な状態で着用シーズンである冬を迎えられます。
ふっくら感が失われた時
ダウンのボリュームが減り、保温性が低下していると感じた場合もクリーニングのタイミングです。
専門的な洗浄と乾燥工程によって、ダウンのふっくら感を取り戻すことができます。
ダウンアイテムのクリーニングにかかる日数
ダウンジャケットやコートをクリーニングに出す際、どれくらいの期間で仕上がるのかは気になるポイントではないでしょうか。特に、ダウンが必要な冬場の時期にクリーニングに出す場蒼は、タイミングを慎重に見計らう必要があります。
一般的なクリーニングにかかる日数
ダウンのクリーニングには、5日から7日程度かかるのが一般的です。
これは、ダウン素材がデリケートであり、乾燥工程に特に時間を要するためです。
クリーニング店では、ダウンのふっくら感を損なわないよう、慎重に乾燥を行います。
高級クリーニング店の対応時間
高品質なサービスを提供する高級クリーニング店では、さらに慎重な作業を行うため、10日以上かかる場合もあります。
たとえば、高級ダウンクリーニングのようなサービスでは、素材の状態を見極めた上で最適な方法を選び、時間をかけて丁寧に仕上げます。
このため、一般的な店舗よりも日数が多めに必要になる場合があります。
白洋舍はデサントの公認クリーニング店
白洋舍は2019年9月、水沢ダウンを展開するスポーツウェアブランド「DESCENTE(デサント)」の公認クリーニング店に指定されました。
一部品番を除き「水洗い/まとめ洗い+低温タンブル乾燥」で洗浄しております。メンテナンスの難しいシームレスダウンウェアを適切に取り扱える優れた技術により、デサント公認クリーニング店として推奨されています。
この洗浄方法で剥離が発生した場合、ケアラベル記載の製造年から5シーズン以内のものは、デサントにて商品代金の返金が受けられます。
ダウンのクリーニングの料金
ダウンウェアのクリーニングを検討する際、費用は気になるポイントの一つでしょう。
特に、高級なダウンやブランドアイテムでは、一般的な衣類クリーニングとは異なる専門的な技術やケアが必要なため、料金の幅も広がります。
ここでは、ダウンのクリーニングにかかる料金の相場についてご紹介します。
一般的なダウンのクリーニング料金相場
ダウンクリーニングの料金は、クリーニング店やアイテムの種類によって異なりますが、一般的な相場は、次の通りです。
- ショート丈のダウンジャケット…3,000円から5,000円
- ロング丈のダウンコート…5,000円から8,000円
高級ブランドや特殊な素材が使用されている場合は、これ以上の費用がかかる場合があります。
高級ダウンクリーニングの料金
高品質なサービスを提供する専門店では、通常よりも高い料金設定となることが一般的です。
たとえば、高級ダウンクリーニングでは、以下のような価格帯が目安となります。
- ショート丈…8,000円から1万2,000円
- ロング丈…1万2,000円から2万円
料金には、はっ水加工や防カビ加工などのオプションサービスが含まれる場合もあります。
ダウンウェアには、はっ水加工がおすすめ
ダウンジャケットやコートのメンテナンスには、クリーニングだけでなく「はっ水加工」を施すことも大切です。
ダウンアイテムは水分に弱いため、雨や雪などで濡れると保温性が低下し、ダウンのふっくら感が損なわれる可能性があります。
はっ水加工を行うことで、これを回避し、大切なダウンアイテムを、より長く快適に着用できます。
はっ水加工とは?
はっ水加工とは、衣服などの表面に特殊なコーティングを施し、水を弾く性能を付加する技術です。
はっ水加工によって雨や雪がダウンの表面を滑り落ち、水分が内部に浸透するのを防げます。また、はっ水加工は汚れを付きにくくする効果もあるため、清潔感を保つためにも役立ちます。
まとめ
ダウンジャケットやコートは、冬の寒さから身を守るために欠かせないアイテムです。
その性能を最大限に引き出し、長く愛用するためには、適切なメンテナンスが大切です。
この記事を参考に、ぜひあなたのダウンアイテムに最適なケアを行い、快適な冬をお過ごしください。
大切なダウンアイテムを長く着用するためには、高品質な洗浄を提供するクリーニング店の利用がおすすめです。
白洋舍のダウンクリーニングでは、はっ水加工も承っております。ぜひご利用ください。