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昔の人はどうやって服を洗っていた? 日本の洗濯とクリーニングの歴史

昔の人はどうやって服を洗っていた? 日本の洗濯とクリーニングの歴史

私たちが普段当たり前のように利用しているクリーニング。その歴史をたどると、日本では1200年以上も前から衣類を洗い、清潔に保つための工夫が続けられてきたことがわかります。
古代の人々はどのように衣類を洗っていたのでしょうか。また、現在のクリーニングサービスはどのように生まれたのでしょうか。
今回は、日本の洗濯文化とクリーニングの歴史を振り返ってみます。

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昔のひとは、洗濯機や洗剤がない中で、どうやって洗濯をしていたんだろう?


日本における洗濯の歴史は古く、万葉集には衣類の汚れや洗濯に関する記述が残されています。

「解き洗ひ衣」が示す昔の知恵

なかでも興味深いのが、「解き洗ひ衣(ときあらいぎぬ)」という表現です。 万葉集にも、その様子をうかがわせる次の歌があります。

夕されば 秋風寒し 我妹子が

解き洗ひ衣 行きて早着む

ここでいう「解き洗ひ衣」は、衣服をいったんほどいて洗い、再び仕立てることを指しています。現代の着物の「洗い張り」に通じる方法で、当時の人々が衣類を大切に使っていたことがうかがえます。

洗濯は人々が集まる場所でもあった

また、洗濯は川や泉のほとりで行われていました。常陸風土記には、村の女性たちが集まって布を洗い、干していた様子が記されています。 洗濯は日常の家事であると同時に、人々が集まって行う共同作業でもあったようです。

現在のような市販の洗剤や石けんが一般的ではなかった時代、人々は身近な素材を洗濯に利用していました。

自然の力を利用した洗浄方法

代わりに使われていたのが、ムクロジ、サイカチなどの植物や、灰汁(あく)などです。これらには汚れを落とす働きがあり、洗濯に利用されていました。
米のとぎ汁や豆のゆで汁なども使われていたとされ、身近な素材を活用しながら衣類を洗っていたことがわかります。

天然の洗浄剤「ムクロジ、サイカチ」

なかでもムクロジの実や、サイカチ豆のサヤは、水に入れると泡立つ性質を持つサポニンを含み、昔の人々にとって天然の洗浄剤でした。
現在のような洗剤がない時代にも、人々は経験を積み重ねながら、より効果的な洗濯方法を生み出していたのです。

江戸時代になると、洗濯を専門に行う職業が現れます。

京都の「洗い物屋」

京都では染物職人が洗い張りを請け負うようになり、やがて「洗い物屋」と呼ばれる専門業者へと発展しました。
絹や麻などの衣類を扱うため、高い技術が求められていたと考えられています。

江戸の「せんたくや」

一方、江戸では「せんたくや」と呼ばれる職業が生まれ、各家庭から依頼を受けて洗濯を行っていました。
当時はまだ洗濯機もありません。洗い、すすぎ、乾燥、仕上げのすべてが手作業でしたが、衣類をきれいに保ちたいという需要は高く、洗濯は少しずつ専門技術として発展していきました。

洗濯とともに発展したのがシミ抜きの技術です。

身近な素材を活用したシミ抜き

江戸時代の文献には、鶯のふんや、大根のしぼり汁などを利用したシミ抜き方法が記されています。 
現在から見れば意外な材料ばかりですが、当時の人々は経験を積み重ねながら、素材や汚れに合わせた方法を探していました。

受け継がれてきた知恵

特に鶯のふんは、後にその効果が蛋白質・脂質分解酵素の作用によるものだと解明されています。
限られた材料しかない時代にも、衣類を長く美しく使うための知恵が受け継がれていたようです。

大きな転機となったのは明治時代です。

西洋洗濯の普及

開国によって西洋の洗濯技術が日本へ伝わり、石けんを使った「西洋洗濯」が広まっていきました。 横浜や長崎などの開港地では海外船舶からの洗濯依頼もあり、新しい技術を学ぶ洗濯業者が現れます。

白洋舍の創業とドライクリーニング

1906年(明治39年)、白洋舍の創業者・五十嵐健治は、東京・日本橋に洗濯店を開業しました。その後、水を使わずに衣類を洗う方法の研究に取り組み、翌1907年(明治40年)にドライクリーニングを開始しました。
当時は、必要な溶剤や洗剤、参考となる資料も十分にそろっていない時代でした。試行錯誤を重ねながら日本でのドライクリーニングを実用化し、洋服を傷めにくい新たな洗浄方法として広めていきました。

近代クリーニングへの発展

その後、洗濯機械やアイロンなどの設備が普及し、クリーニングは次第に近代的な産業へと発展していきました。
洋服文化の広がりとともに、衣類の素材やデザインに応じた技術も求められるようになり、現在につながるクリーニング業の基礎が築かれていきます。

古代の共同洗濯から始まり、洗い張り、シミ抜きの技術、そして近代的なクリーニングへ。日本のクリーニングの歴史は、「衣類を清潔に保ち、長く大切に使いたい」という人々の思いとともに発展してきました。

現在では、クリーニング業の役割も洗濯だけにとどまりません。白洋舍では、長年培ってきた洗浄や衛生管理のノウハウを活かし、ユニフォームレンタルサービスを提供しています。
ユニフォームの調達から、クリーニング、在庫管理、修理などのメンテナンスまでを一貫して支えることで、お客様のユニフォーム管理にかかる業務負担を軽減します。また、従業員による持ち帰り洗濯のご負担をなくすだけではなく、ユニフォームに合った一定の工程で洗浄・乾燥、検品することで、個人差のない洗濯品質をご提供いたします。
古くから受け継がれてきた「清潔を支える技術」は、形を変えながら、今日のユニフォームレンタルサービスへとつながっています。

ユニフォームの変遷については、「米虫先生が解き明かす!食品工場ユニフォームの変遷と、その先に描く衛生管理」ページにてご紹介しております。

参考資料
• 毛利春雄著『クリーニングの理論と実際』品質情報研究所、2006年
• 全国クリーニング環境衛生同業組合連合会 クリーニング綜合研究所編『クリーニング技術の歴史』1987年
• 日本石鹸洗剤工業会 (JSDA) 


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編集者:ユニフォームレンタル事業部

ユニフォームやユニフォームレンタル、ユニフォームを着用される業界情報などを中心にお役立ち情報を発信してまいります。

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