工業洗濯と家庭洗濯の違い

洗濯をすれば「衛生的」「きれい」「清潔」だと思いがちですが、工業洗濯と家庭洗濯では大きく異なります。特に食品を扱う作業においては一つの間違いで大きな問題に繋がり、時々ニュースでも取り上げられるほど大きな問題にも発展します。
こちらの記事では、白洋舍が提供する"ユニフォームレンタルサービス"の紹介と共に工業洗濯と家庭洗濯の違いを解説いたします。
なぜユニフォームレンタルサービスを使うのか
ユニフォームや作業着、白衣などを「洗濯する」ここの目的を果たすだけならば家庭洗濯でも問題ないです。しかし、それらの衣類が下記の状態にあった場合どのように感じますか?
① | 汚れが目立つ |
② | 破れやほつれがある |
③ | 髪の毛が付いている |
④ | 人によって着用しているものがバラバラ |
例えば食品工場を例にしてみると、汚れが付いていては衛生面が不安になり、ほつれや髪の毛が付いていては異物混入のリスクもあります。それぞれの人が違う格好をしていると、どことなく不信感も出てしまう可能性もあるかもしれません。このようにユニフォームや作業着一つとっても、その企業に与えるイメージは大きく変化します。ユニフォームレンタルサービスは、「ユニフォームの管理」+「クリーニング・メンテナンス」をセットにしたサービスを提供し、常にきれいと清潔をお届けしております。つまり、ユニフォームに関する悩みを一つ取り除き、より良いサービス提供する環境づくりのお手伝いともいえます。
工業洗濯と家庭洗濯の違い
図1 工業洗濯と家庭洗濯とのちがい
では、白洋舍が扱う工業洗濯と家庭洗濯ではどのような違いがあるのか見てみましょう。
まず大きく異なるのは"温度"の違いです。家庭洗濯では通常水道水やお風呂の残り湯が使われ、水の温度は40℃以下が一般的ですが、工業洗濯では60~70℃での洗浄となります。
次に"機械力"の違いです。工業用の洗濯機は大きなドラム型が主流で、しっかりと汚れをたたきムラなく洗浄ができるため、ここも家庭洗濯では実現できない違いとなります。さらに仕上げ工程においても、スチームトンネルを用いて110℃の蒸気で殺菌をしつつ、しわを一気に伸ばして見た目もきれいに提供しています。
温度を上げることで「殺菌効果」が高まり、大腸菌や黄色ブドウ球菌を殺菌し、その他の汚れはアルカリ洗剤でしっかり落とす、これが工業洗濯の特徴となります。ノロウイルスについては85℃、1 分以上の加熱、もしくは次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒することで失活条件をクリアします。(厚生労働省 ノロウイルスに関する Q&A より)
食品工場において菌の繁殖や混入はあってはならないこと。その原因を各工程で高温処理することで衛生状態を保っています。