1. HOME
  2. メディア
  3. 個人のお客様向け
  4. 汗すっきり加工とは?汗抜きとの違いと、水洗いできない衣類の正しいお手入れ方法
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

汗すっきり加工とは?汗抜きとの違いと、水洗いできない衣類の正しいお手入れ方法

汗すっきり加工とは?汗抜きとの違いと、水洗いできない衣類の正しいお手入れ方法

汗には水溶性の汚れや塩分が含まれており、そのまま放置すると、黄ばみやにおい、繊維の傷みにつながることも少なくありません。

特にスーツやジャケット、コート、製やウール製など、水洗いできない衣類は、自宅でのお手入れが難しいため、適切なメンテナンスが大切です。
ただ、通常のドライクリーニングだけでは落とし切れない場合があります。

そこで注目したいのが「汗すっきり加工」。

この記事では、衣類の風合いを保ちながらすっきりと汗汚れを落とす「汗すっきり加工」の特徴や、従来の汗抜きとの違い、水洗いできない衣類の正しいお手入れ方法をご紹介します。

白洋舍が提供する「汗すっきり加工」は、通常のドライクリーニングや汗抜き加工と、何が違うのでしょうか?

ここで詳しくご紹介します。

通常のドライクリーニングとの違い

ドライクリーニングは、水の代わりに「有機溶剤」と呼ばれる専用の液体を使用して衣類を洗浄する方法です。
石油系の溶剤などを用いるため、皮脂や油、メイク汚れ、機械油といった「油溶性の汚れ」を溶かして落とすことに非常に優れています。

その反面、人間の汗やジュースなど「水溶性の汚れ」を落とすことは不得意という性質があります。

これに対して「汗すっきり加工」は、ドライクリーニングの溶剤に専用の洗浄助剤(特殊な洗剤)を配合したり、特殊な処理工程を加えたりすることで、本来なら水にしか溶けない汗の成分を衣服から効率よく除去できるようにした技術です。

汗すっきり加工と汗抜きの違い・考え方

クリーニング業界における「汗抜き」というサービスは、店舗や地域によって定義が異なる場合があります。
広い意味では、水をくぐらせて丸洗いする「ウェットクリーニング(水洗い)」を指す場合もありますが、ウールやシルクなど水に浸けると縮んでしまう素材では利用できません。

一方で「汗すっきり加工」は、水洗いできないデリケートな衣類を「ドライクリーニングをベースにしながら、汗の成分だけを取り除く」というものです。

型崩れや縮みのリスクを徹底的に回避しながら、水溶性の汗汚れもしっかりと洗い流すことができるため、水洗い不可の高級衣類への汗汚れ対策に安心です。

ドライクリーニングだけでは汗汚れが気になりやすい理由

ジャケットやスラックスを定期的にドライクリーニングに出しているにもかかわらず、なんとなくゴワゴワしたり、着用すると内側からじわじわと嫌なにおいが戻ってきたりした経験はありませんか?

その原因は、ドライクリーニングだけでは落としきれない、汗に含まれる塩分や水溶性の汚れです。これらが繊維に残ると、空気中の湿気を吸収しやすくなり、生地が湿りやすくなることで、においやベタつきなどの不快感につながります。

そのため、汗を吸いやすいスーツやスラックスには、通常のドライクリーニングに加え、水溶性の汚れまでしっかり落とすプラスアルファのケアを取り入れることをおすすめします。

スーツやジャケット、コート、シルクやウール素材など、水洗いできない衣類が汗で汚れた場合は、どのように対処したら良いのでしょうか?

自宅で無理に洗わず、洗濯表示を確認する

衣類に付着した汗が気になると、つい「家で洗ってスッキリさせたい」と考えてしまいがちですが、まずは必ず衣類の裏側にある「洗濯表示タグ」を確認しましょう。

水洗い不可のマーク(タライにバツ印がついたマーク)がある場合は、家庭での洗濯機洗いや手洗いは避けてください。
無理に水を通してしまうと、衣類に取り返しのつかないダメージを与えてしまう可能性があります。

水洗いできない衣類にはドライクリーニング+汗すっきり加工を検討する

洗濯表示で水洗いが禁止されている衣類の汗ケアには、白洋舍が提供するドライクリーニングと汗すっきり加工の組み合わせを検討するのがおすすめです。

この方法なら、皮脂による油汚れを通常のドライクリーニングで落としつつ、繊維に染み込んだ頑固な汗の成分にもアプローチできるため、衣類の形状や質感を損なうことなく、さっぱりとした状態を取り戻せます。

シミ・黄ばみがある場合は、しみ抜きもあわせて相談する

汗すっきり加工では、生地全体に染み込んだ「目に見えない段階の汗成分」を満遍なく落とせます。

ただ、すでに時間が経過してしまい、ワキや襟元がはっきりと黄色く変色している「黄ばみ」や、何かがこぼれて固まったような「シミ」になっている場合は、汗すっきり加工だけで完全に消し去ることは困難な場合があります。

そのような場合は、部分的な色素の分解や特殊な処理を行う「しみ抜き」のオプションもあわせて依頼することをおすすめします。

スーツやジャケット、コート、シルク製やウール製のような、水洗いできない衣類が汗などで汚れた場合に、自宅で洗濯したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。

自宅で洗った場合には、どのような心配があるのでしょうか?

型崩れ・縮み・風合い変化が起こる可能性がある

水洗い不可に指定されているウールなどの動物性繊維は、水に濡れた状態で摩擦が加わると、繊維の表面にあるスケール(うろこ状の突起)が絡み合い、フェルト化を起こして著しく縮んでしまいます。

また、スーツなどの立体的な仕立てが施された衣服は、内側にある芯地が水によって剥がれたり歪んだりするため、型崩れを起こし、元の美しいシルエットに戻らなくなってしまう可能性があります。

色落ち・色移り・毛羽立ちが起こることもある

水に弱い染料が使われているデリケートな衣類を家庭で水洗いすると、染料が水に溶け出して色落ちし、一緒に洗った他の衣類に色移りしてしまう恐れがあります。

また、シルクやレーヨンといった繊細な素材は水に濡れると繊維自体の強度が低下してしまうため、少し擦れただけで表面が毛羽立ってしまい、独特の美しい光沢やなめらかな手触りが失われてしまいます。

表示がわからない場合はクリーニング店に相談する

たとえば、海外で購入した衣類や、長年の着用によって洗濯表示の文字が薄れて読めなくなってしまい選択表示がわからないままの衣類を、自己判断で洗濯するのは危険です。

素材の性質や織り方、縫製の仕様を素人が見分けるのは難しいため、迷ったりわからない部分があったりする場合はクリーニング店へ持ち込み、プロの判断に任せましょう。

特に水洗いを避けるように注意したい衣類をリストアップしました。

スーツ・ジャケット・スラックス

スーツ類の多くはウールでできており、型崩れを防ぐための高度な保形技術(芯地や肩パッドなど)が内側に施されています。
水洗いしてしまうと、外側の生地が縮んだり、内側のパーツが変形して表面に波打ちやシワができてしまいます。

礼服・喪服・フォーマルウェア

礼服や喪服は、独特の「深い黒色」を表現するために特殊な染料や加工が施されていることが多く、水に対して非常にデリケートです。

着用頻度こそ低いものの、一度の着用で緊張から多くの汗を吸いやすいため注意が必要です。

制服・学生服

毎日着用する学校の制服や仕事の作業服・ブレザーなども、耐久性があるように見えて裏地や仕立ての構造上、水洗いに適さないものが多いです。

汗や皮脂が日々、蓄積しやすいですが、家庭用洗濯機で洗うとテカリや型崩れの原因になるため、ドライクリーニングとオプション加工でのメンテナンスがおすすめです。

ウール・カシミヤ・シルク・レーヨンなどの素材

ウールやカシミヤは水を含むと繊維が絡まり合って縮み、ふんわりとした柔らかさが失われます。

また、シルクやレーヨンは水に濡れるだけで繊維が膨潤してシミになりやすく、乾いた後もゴワゴワとした質感に変わってしまいます。

芯地・裏地・装飾がある衣類

表側の生地がポリエステルなどで一見洗えそうに見える服でも、襟元や前身頃をピシッと保つための「芯地」が接着されているものや、デリケートなレース、刺繍、ビーズなどの装飾がついている衣服は水洗いに注意が必要です。

水によって接着剤が剥がれて表面が浮いてしまったり、装飾が取れたり破損したりする可能性が高いためです。

洗ってしまった場合の対処法

もしも、水洗い不可の衣類を誤って自宅で洗ってしまい、縮みや型崩れが発生してしまった場合は、完全に乾き切る前にクリーニング店に相談しましょう。

繊維が完全に固まってしまう前であれば、プロの技術によるアイロンプレスや、蒸気を当てながら形を整える「復元処理」によって、ある程度まで元の状態に近づけられる可能性があります。

「汗すっきり加工」は、汗をかきやすい夏だけでなく、実は冬服にもおすすめです。

その理由は、次の3点です。

冬でも暖房や重ね着で汗をかきやすい

現代の冬では、オフィスや商業施設、電車内などの気密性が高い場所で、暖房が強く効いている環境で過ごすことが多いです。

屋外の寒さに合わせて厚着や重ね着をした状態で暖房の効いた空間に入ると、体温調節のために「じっとりとした質の重い汗」をかきやすくなります。

冬物スーツやコートの内側にも汗・においが残ることがある

冬場は、コートやジャケットなどの厚手のアウターを着ることが多いため、一度かいた汗が衣服を通り抜けて蒸発しにくいもの。
そのため、衣類の裏地や内側の繊維にそのまま吸収されて留まってしまいます。

これが蓄積され、冬物衣類特有の「なんとなくクローゼットから出した時に匂う」「襟元や脇のあたりがズッシリと重く感じる」といった不快な現象を引き起こす原因になります。

衣替えや保管前の汗ケアが大切

冬が終わって春になり、冬物衣類をクローゼットの奥に長期間しまい込む前(衣替えの時期)に、しっかりメンテナンスしておくことが大切です。

わずかでも汗の成分が残った状態で数ヵ月間、保管してしまうと、翌シーズンにクローゼットを開けた時には虫食いの穴が空いていたり、カビが繁殖していたり、全体が黄ばんでいたり…と悲しいトラブルを招く恐れがあります。

上でご紹介した冬物衣類のほか、「汗すっきり加工」がおすすめのタイミングは、次の3つです。

着用後にゴワつき・ベタつき・においが気になるとき

お気に入りの服に袖を通した時に、生地が以前よりも硬く感じられたり、関節部分の動きにゴワゴワとした抵抗感を覚えたりした時は、繊維に塩分が蓄積しているサインです。

また、着用していくうちに体温で温められて嫌なにおいが立ち上ってくる場合も、過去の汗汚れが取り切れていない証拠ですので、「汗すっきり加工」を依頼しましょう。

夏物・冬物をしまう前

それぞれのシーズンが終わって衣類を長期間収納する「衣替え(しまい洗い)」のタイミングもおすすめです。

次のシーズンまで半年近くも着なくなるからこそ、その時までに蓄積した目に見えない汗と皮脂の汚れをリセットしておくことで、酸化による変色や害虫の被害、カビの発生を防げます。

礼服やスーツを久しぶりに着用した後

結婚式や葬儀などで数日だけ着用した礼服や、出張の時に久しぶりに着用したスーツなどは、数時間の着用であっても繊維が汗を吸っています。

「短時間しか着ていないから」とそのままクローゼットに戻してしまわずに、「汗すっきり加工」を依頼しましょう。

白洋舍が提供する「汗すっきり加工」について、具体的な利用方法などをご紹介します。

汗すっきり加工の料金目安

汗すっきり加工の料金は、ベースとなるオリジナルクリーニング料金(通常料金)の「50%」に設定しております。

最低料金は税込440円となっており、お預かりするアイテムの品目やサイズによって変動します。

店舗・宅配クリーニングでの利用方法

白洋舍の汗すっきり加工は、店舗のカウンターで「汗すっきり加工を付けてください」と伝えるだけで簡単にご利用いただけます。

また、近くに店舗がない場合や、重い衣類を持ち運ぶのが大変な場合は、自宅にいながら集荷から受け取りまで完結する「白洋舍のらくらく宅配便(宅配クリーニング)」からでも、オプション選択画面で同様に指定してご利用いただけます。

お気に入りのスーツやデリケートな高級衣類を、末長く美しい状態で着続けるためには、皮脂汚れだけでなく「汗汚れ」への対処が大切です。

通常のドライクリーニングだけでは落とし切れない水溶性の汗成分は、放置すると黄ばみやにおい、生地の劣化を招く恐れがあります。

家庭での水洗いが難しい上質な衣類だからこそ、プロの技術である「汗すっきり加工」を賢く取り入れることで、型崩れを避けながら、新品のようなしなやかさを維持できます。

衣替えのタイミングや、着用時のベタつきが気になった際は、大切な一着を守るためにぜひご利用ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加