従業員のキャリア形成を支援する制度を利用した磯部と宮岡の両名が、制度を通じた経験を通してどのような気づきや成長を得たのか。それぞれの思いを語ります。
磯部:私は、入社から4年間、カウンタースタッフとして働いていました。店舗でお客さまと接することがメインの仕事でしたが、お渡しするクリーニング品に対して、お客さまからお褒めの言葉をいただくことが本当に多く、段々とその高い品質を支える白洋舍の「技術」への興味が膨らんでいったんです。
宮岡:そんな中で、キャリアチャレンジ制度が始まったんですよね。
磯部:はい!これはチャンスだと思って、工場勤務を希望し、異動することになりました。工場では洗浄やしみ抜きが終わったあとのシワをキレイに伸ばしたり、衣類の形を完成品として整える「仕上げ」という業務を担当しました。半年間の工場勤務でしたが、その間に社内の資格である「技術者資格(仕上げ5級)」を取得することができました。
宮岡:おめでとうございます!どんな試験だったんですか?
磯部:試験では実際にスーツのジャケット・ズボンを仕上げ、手順の正確さや品質の善し悪しについて審査を受けます。3ヶ月ほどの準備期間で、当日は緊張しましたが、なんとか合格することができました。自ら希望した異動先で、目に見える形で結果を残せたことは、とても印象に残る出来事でした。それと同時に、白洋舍の品質の高さについても再認識することができました。
自ら希望する職場への異動が実現する制度です。新しい職場へチャレンジする従業員をバックアップし、事業部・部門間の人財流動化を図ることで、より広い対応領域をもつ従業員の育成を目的としています。
磯部:宮岡さんの場合は、トレーニー制度を利用したんですよね?
宮岡:はい。私の場合は、入社から今までCLPとして、個人・法人問わずお客さまの元を訪問してクリーニング品の集荷をする営業活動をしています。2020年に入って、日々の営業活動で活用するスマホ端末が導入されました。システム面が大きく変わったことを受けて、どのような運用がされているのだろうと興味をもち、本社のシステム開発部勤務を希望しました。
磯部:システム開発部では、どんな仕事をされていたんですか?
宮岡:自分と同じCLPの方からの問合せ対応や、端末の不具合・修理の手続き、アップデート対応などを行っていました。私が所属した時期には、すでにスマホ端末導入から半年ほどが経っていたのですが、まだ慣れていない方からFAQなどに書いてある内容でも問合せされる方もいて、新しいことを周知徹底していくのは大変なんだなと気が付かされました。
磯部:CLPの方は年齢も幅広いですし、中には機械に不得手な方もいらっしゃるかもしれませんね。
宮岡:そうしたことに気が付けたのは、トレーニー制度に応募して本当によかったことだと思います。システム開発部の経験は1ヶ月という短い時間でしたが、その間にCLP目線でのわかりづらいことなどを部内で共有してFAQの内容を更新したり、もっとこういう機能があるとよいといった点をまとめて提案できたのは、会社全体としても役に立てたのかなと感じています。
現在の所属部署に籍を置いたまま、期間限定で異なる業務を経験できる制度。従業員が事業全体に対しての知識を深め、今後のキャリア形成を考えるきっかけを得ることを目的として、2017年に始まりました。国内の他の部署で業務を経験できる「国内トレーニー」と、海外事業部での業務を経験する「海外トレーニー」の2種類があります。
※「海外トレーニー」は現在派遣を停止しています。
磯部:私の場合は、工場勤務を半年経験したタイミングで本社の工場部に異動になりました。現在の業務は、工場から送られてくるデータのまとめ・配信や、SNSでの広報活動、社内の技術者試験の問題作成や、研修の準備など、デスクワークがメインです。
宮岡:短い期間で、試験を受ける側から運営する側に変わったんですね。
磯部:とはいっても、まだ自分自身、工場技術者としては5級ですから、それよりも上級の問題作成を行うときはもちろん、周りの先輩方にサポートしてもらいながら取り組んでいます。工場勤務を経験したからこそ感じるのですが、社内資格を設けて試験を実施することは、お客さまに提供するサービスの品質向上だけではなく、従業員の働きがいや誇りを見出すことにも貢献できているのではないかと思います。こうした取り組みを経て、工場の皆さんが働きやすくなることが、巡り巡ってお客さまの満足につながると良いなと思っています。
宮岡:磯部さんの話を聞いていて、やはり一つだけでなく、複数の視点から仕事を見つめることで、これまでにない気づきを得られるのだなと感じます。私もシステム開発部から戻り、CLPとしての業務を再開してから、システムのアップデートのお知らせなどの情報を積極的にキャッチアップするようになりました。CLPの困りごとや要望は、システム開発部の皆さんに伝えてフィードバックを残せたかと思いますが、今度はシステム開発部の実情や課題感を、CLP含め社内に共有できるとよいなと考えています。部を超えて社内での情報がより共有されるようになると、より白洋舍全体としてどう考えていけばいいのかを意識できるようになると思います。
磯部:今と別の視点をもつということは大切ですね。私のしていた仕事の価値がどういうものだったのかが、角度を変えることでわかりやすくなり、自分の成長につながっていると感じます。キャリア支援制度を利用して、本当によかったと思います。
磯部:もし希望の会社に入れても、希望した仕事ができるとは限りません。希望した業務にギャップを感じることもあるかもしれません。なので、入社後にも、こうした別キャリアを経験、挑戦できる制度が用意されている会社を選ぶのは、就職活動においてひとつのポイントかもしれません。
宮岡:色々なことに興味を持つことができて、だからこそ決めることが難しいという人には、よい制度だなと思います。
磯部:あと、白洋舍のいいところとして人がいい、というのはありますね。店舗も、工場も、オフィスも経験してわかったのですが、白洋舍スタッフの間に流れる和やかな雰囲気は、どこでも共通なんですね。場所が変わっても、皆さんの人柄に変わりは無いことにホッとしました。
宮岡:困っている仲間がいたら助けられる、思いやりのある人が多いですよね。人を大切にしているというのは、白洋舍が自慢できる強みのひとつだと思います。学生の皆さんには、ぜひ自分の軸や考え方というものを大切にしながら、就職活動に取り組んでもらえたらと思います。
磯部:頑張ってくださいね!
※この記事は2023年3月に作成されたものです。